プロジェクト”Terakoya”

 あくせす・ぽいんとの活動の柱に「プロジェクト”Terakoya”」があります。支援希望の組織等へ、こどもたちへの学習等のサポートをお手伝いさせていただくプロジェクトです。
 たまたまですが、先般、
吹田市教育委員会(大阪府)が、「吹田市小中学校放課後学習ボランティア募集」と称して、学生ボランティアを募集しておりましたので、今回、「プロジェクト”Terakoya”」としても参加すべきと思い立ち(^▽^;)、あくせす・ぽいんメンバーから支援希望者を募って派遣させていただくことにしました。
o(*^▽^*)o~♪
 基本的な活動は、15時半から17時まで(曜日は相談)で、小学校は国語と算数、中学校は国語、数学、英語を中心とした5教科の学習支援です。2012年度は、試験的に、吹田市立第五中学校、吹田第三小学校、吹田市立竹見台中学校、吹田市立桃山台小学校の4校をせっていしていますが、次年度は吹田市全体に拡大する予定であるようです。
 こどもたちの支援をしたい、教員の経験を持ってみたい、…、学生の皆様、興味のある方は、机上の学問から得られない「経験」を学ぶことができるという意味で、とてもすばらしい機会であると思います。あくせす・ぽいんとのプロジェクトとしてピッタリ!(…理想をいえば、このプロジェクトが、公共図書館発案のものであればもっとよかったかな〜?…と思っておりますが…。<(_ _)>。教育を支えるのは、公共図書館の使命の一つだと思いますから…。)

2012_Suita_Afterschool_Volanteer

 ちなみに、今回、お手伝いいただけるあくせす・ぽいんとのメンバーは、「いっしー」「えりりん」「ともちゃん」の3人。いつも、あくせす・ぽいんとの活動に積極的に参加してくれて、ありがとう。この場を借りて、厚く御礼申し上げます。ありがと〜♪~♪ d(⌒o⌒)b♪~♪。
 図書館は、文化活動・教育活動を支える公的な機関。なかなか費用対効果では図れない活動ですが、現前に「文化」「教育」に関する問題があるならば、積極的に取り組み、解決を図るべく、

【学生ボランティア便り】

 学生ボランティアの方からの投稿をお届けします。(*´∇`*)
 まずは、「おさむちゃん」の投稿から。

ヽ(*⌒∇⌒*)ノ::・’゜☆。.::・’゜★。.::・’゜☆。ワーイ!!

 地元ネタです。6月1日から豊能地区(豊中市・池田市・箕面市・能勢町・豊能町)に住んでいる人は、各市町のそれぞれの図書館を利用出来るようになりました。ただ、原則、図書の貸出しのみで、住んでいるところ以外の図書館を利用する場合、予約は出来ません。
 私の自宅から豊能町立図書館までは徒歩にして約40分の距離にあり、車の免許を持たない私は、これまで本を借りに行く際、往復1時間20分を歩いていました。毎回うんざりでした。
 しかし、今回この制度が開始されたことにより、通学時に通過していた駅で降りて、本を借りに行けるようになりました。ぜひ、同じようなことで不満に思っていた近所の皆様、利用しましょう(繰り返しですが、予約は出来ません(汗))。
 いずれにせよ、図書館同士で連携していくという活動があるからこそ、図書館の注目度と利便性が向上し、図書館を利用する人たちが増えていくのだと思います。難しいかもしれませんが、狭い地区に限らず、路線の通っている地域通しで図書館の利用制限を無くていただければ、より図書館を利用する人は増えるのではないでしょうか…?。もっともっと図書館を利用したいという人々はたくさんいるのです(私を含めて…(^▽^;))。

Toyonou_Area_1Toyonou_Area_2

(おさむ)

 続いて、「たーく」からの投稿です。

。・:*:・゜★,。・:*:・゜☆ very d(*⌒▽⌒*)b good 。・:*:・゜★,。・:*:・゜☆


 初めまして。たーくと言います(登録名が変わってる
……?)。
 図書館って、身近にあるところ以外、なかなか使わないですよね? 実は、通勤通学先で使うことができる図書館は案外多いんです。あるのに使わないのはもったいないですよね。今回紹介したいのは、通勤通学で利用する駅の中にある図書館で、大阪モノレールにあるモノレール文庫です。

 まず大阪モノレールってどんな会社?、という人のために少し説明します。大阪空港と門真市を結ぶ本線と、途中の吹田市にある万博記念公園と彩都西を結ぶ彩都線からなっています。大阪府の北摂部を東西に結ぶ唯一の鉄道で、多くの駅で他の鉄道線と連絡しています。
 その駅の改札内にモノレール文庫というのがあります。すべての駅に設置してあり、モノレールを使う人であれば誰でも使うことができるのです。以下公式サイトからの引用文です。

大阪モノレールでは、ご乗車になるお客さまがご利用いただける「モノレール文庫」を駅構内に設置しています。モノレール文庫は、無料で本の貸し出しや返却の手続きが不要で、自由に何冊でもお借りいただけます。電車待ちの時間や待ち合わせ時間に、通勤通学途中に、もちろんご家庭でじっくりと読書にふけるのにも、ご利用いただけます。
 この文庫の最大の特徴はモノレールを使うお客さんと大阪モノレールが共同運営している点です。信頼関係がなければとても出来ません。文庫には行かされた本は、「盗まれない」=「盗む人がいない」というが前提で、お客さんがこの文庫を大事に利用することでこそ運営が成り立っているのです。使う際には気持ちよく使いたいですね。写真は門真市駅と大日駅のモノレール文庫の様子です。趣が違うのが見て取れると思います。

門真市駅

Kadoma_City_Station

大日駅

Dainichi_Station

 モノレール文庫のほかにもラウンジが設置されていたり、インターネット(有料)が使える駅があったりといろいろとサービスがあります。使う機会があればいろいろ覗いてみてはいかがでしょうか。
 大阪モノレールの紹介だけでは何の活動だがわからなくなるので所見を。他会社の駅でも見られるようになればいいと思います。しかし、駅のすぐ近くや改札の外にある図書館はあると思います。駅の中、しかもその鉄道会社が運営に関わっているケースは少ないと思います。大きな鉄道会社ではなかなかできないでしょうが、中小の鉄道会社では活性化の一つとして、また自然に読書できるように普及していってほしいなと思います。

(たーく)

2012東京国際ブックフェア

 毎年恒例の東京国際ブックフェアに行ってきました。参加初日は、「電子出版EXPO」も併設されていたので、電子書籍及び電子書籍リーダーのエリアにも…。

TIBF2012_TopEBP2012_Top

印象に残ったのは、新たに参入する楽天「KOBO」や東芝の電子ブックリーダー、各マスメディアが取り上げていた「電子書籍自動販売機」σ(^_^;)です。

Rakuten_BoothRakuten_Kobo
Toshiba_BookReadereBooks_Vending_Machine

 楽天による低価格電子書籍端末が今後どの程度普及していくのか、また、自動販売機のようなハードウェアの開発・実装は加速するけれども、読書離れといわれる昨今、書籍は売れ続けていくのか、そして「読書習慣」は今後どうなるのか…、そんな疑問を抱きながら各ブースを回ってきました。

Books_Printing

 加えて、本が製本されるまでのソリューションデモ(業務用印刷製本機)があって、あっという間に文庫本ができあがるところも見てきました(*´∇`*)。文庫本になる以前の本の姿を見るだけでも、「あ〜、本ってこんな風にできあがっていくんだ…。」と感動を覚えました(大人の社会見学です)。

ヽ(^▽^)人(^▽^)人(^▽^)ノ

 しかしながら、2012/07/09に東京国際ブックフェアの総来場者数の発表がありましたが、残念ながら、前年比25%減の66115人ということで、盛り上がりがもうひとつであったようです。あいにくの雨だったので、そのあたりも影響はあったとは思いますが、(1)電子書籍関連ブースとの日程的区別、(2)ブックフェアそのもののイベント性の単純化が大きな原因であったように思われます。電子書籍コンテンツとハード及びソリューションは一体であるはずですが、今年のイベントは、電子エキスポは木曜日までと、国際ブックフェアが終了するまでは開催されず、「入れ子」日程で運用されたため、結果として、ブックフェアでは本の販売に傾注せざるを得ないような状況に陥っているかのようでした…。頻繁に参加している個人としては、どれだけ前年と変化があったのか、どれほど進化しているのか、どんな新たな発見が得られるか…という思いで参加するので、昨年と代わり映えしないなと思われたら最後、参加者の足は遠のくと思います。今回、そんな印象があったことは否めない感じです。(/_<。)。

19th_TIBF_Numbers


 でも、でも、講演会はおもしろかったですよ〜、ほんとに!!! 限られた時間の中で、多様な講演題目から選択するのは、ある意味至難の業ですが、今回選択した「本との出会いを、育てるために」「世界の半分は書物の中にある」は、選択してよかったです。

Tweets_about_Lecture_1Tweets_about_Lecture_2

 ツイッター(@v_accesspoint)に、部分的ですが、講演内容メモをツイートしました。興味がある方は探してみて下さい。
 <(_ _)> (智)

拝啓、桜ライン311実行委員会様

 先日(2012/6/28)、陸前高田市の米崎小学校に設置されている仮設住宅の自治会長さんの講演を拝聴する機会をいただきました。貴重な現地の声を関西という土地で聞く事ができたことに本当に感謝いたします。拝
 講演会の内容で、特に印象に残ったのは、以下の5つ。“〆( ̄  ̄*) ササッ
 勉強させていただきました。<(_ _)>
(1)避難所で心がけたことは、公平性、情報開示、周知徹底、即断即決、(2)復興を後押しする「雰囲気作り」というのが現地からの要望(各地で正確な情報を常に発信して欲しい:風化防止策のアイデア)、(3)「避難場所」に関する日常意識のあり方(一時避難所と災害時避難所の違いを日常的に認識しておき、各地に設定されている場所を意識しておくこと)、(4)非常時用持ち出し袋に「3日分の食料・水」をいれて玄関に常備しておくという心構え、(5)迅速な医療活動に対応してもらうための手段(健康保険証、お薬手帳、献血カードを常に身につけておくこと。

Sakura311_lecture_1
Sakura311_lecture_2

(写真は講演会前の学生との懇談会風景)。


 ちなみに、お世話になった講演者様は、「桜ライン311」というプロジェクト(共催:陸前高田市青年団体協議会、
一般社団法人SAVE TAKATA特定非営利活動法人難民支援協会、主催:桜ライン311実行委員会)の副会長もされており、その活動についても知ることができました。

Sakura_Line_311

 「桜ライン311プロジェクト」は、陸前高田市内約170kmに渡る津波の到達ラインに10mおきに桜を植樹し、ラインにそった桜並木を作ることで後世の人々に、津波の恐れがあるときにはその並木より上に避難するよう伝承していくプロジェクトです。世代を超えて記録・記憶として残していくという理念に賛同する人々は非常に多く、復興のための文化的なエンジンとして機能しています。
。・:*:・゜★,。・:*:・゜☆ very d(*⌒▽⌒*)b good 。・:*:・゜★,。・:*:・゜☆

Sakura_Line_Map

Sakura311_Name_Card

 東日本大震災の記憶は、半年、1年、1年半、2年、3年…と、区切りにおいては、大手マスメディアが大々的に報道してくれるので(最近はメッキリ少なくなってきてしまっています。(‥、))、私たちはその時々に思い出すことができますが、日常においては、「意識的」に思い出そうとしなければ、その記憶をよみがえらせることはできません。その連鎖が「風化」ですが、桜ライン311プロジェクトのように、桜の植樹でその記憶を風景に一体化することで、少しでも長期に風化を贈らせていくという方法は、アイデア次第で可能だと思っています。現地に行き、桜に出会い、思い馳せていくことと同時に、遠方に居ても可能な方法をそれぞれが編みだして、「復興への雰囲気作り」に貢献しませんか?あくせす・ぽいんとも微力ながら、学校図書館支援という文脈で、支援申し上げたく存じます。拝