Teach for America

 新聞を読んでいたら、日本経済新聞に新卒大学生を貧困地域の学校へ教師として派遣する活動をしている米国NPO「Teach for America」についての記述があった。昨今の日本の経済状況下、大学新卒者がなかなか就職できない状況があるわけですが、失業率10%弱という日本よりも高い失業率(それだけ人口が多いということですが)の米国でのこの取り組みが、日本における新卒者対応の政策として参考になるということで取り上げられたのでしょう(日本経済新聞: 2011/8/26)。

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 FTAは、ハワイも含めて、全米各地で活動している団体で、そのミッションは、低所得者層の子供たちに適切かつ高度な教育を提供するというものです。「One Day, All Children」というスローガンも、すごくかっこいい(・∀・)・。(活動内容を分かりやすくるために、多くの「動画」がアップされてます\(^o^)/。)

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 あくせす・ぽいんとも、この団体のように、図書館文化や出版文化に関する講師派遣を請け負える「メディエーター」としての機能を持ちたいな〜、と考えています。活字文化を推進するための様々な組織が、いろんな講演会をしたり、研修会等を企画したりしていますが、地方の公共図書館や学校図書館まで、国内の隅々迄は手が届いていないような状況だと思うので、少しでもその役割を果たしたいなぁと愚考しています…。でも、まだまだマンパワーも含めて、そまでの力はありません(^_^;)。(でも、理想としてはいいですよね…。)
 日本経済新聞によると、FTAで活躍した学生は、その後、企業の人材として引く手数多らしいです。あのGoogleも人材を欲しがっているようです。それだけ、FTAの経験が、社会人としての各面における接遇や、モノの考え方、リーダシップとしての基礎を備えさせるプログラムなのでしょう。数週間の教育実習や、ライブラリアン育成のための図書館実習などとはレベルがかなり違うことは、FTAのHPをみると、納得してしまうかもしれませんね(^_^;)。
 でも、日本でも、地域のNPO法人が外国人に対する補習活動や、「寺子屋」の形式で行う補習授業、そして放課後の子供を対象にした「アフタースクール」など、「点」の活動としてはあるんですよね。それが、「線」および「面」になってない…。「社会でこどもを育む」という文脈では、そこが大きな問題なのかも…。もうちょっと、活動の詳細を調べてみたいとおもいます。!(^o^)!

追伸:Tさん、おめでとうございます。・:*:・(*´∀`*)・:*:・

24時間テレビ2011:「力」

 今年も24時間テレビの日がやってきました。3.11東日本大震災もあり、視聴者の見方も大きく変わっているかもしれないと愚考します。今年のテーマは「力」プラスOne。番組を鑑賞しながら、再再…再度、今感じている気持ちを持ち続けたい、持ち続けなければ…と思いました。
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 人生は長い…ですよね。いろんなことがあるけれど、それでも、なんだかんだ言いながら、やっぱり生きていかなくてはいけない。東日本では、その枠組みである日常生活をどう取り戻せるのか、いましばらく七転八倒しなければなりませんが、話を聞いて手をさしのべたいと思っている人たちは絶対にいます。あきらめない、あと少しだけ頑張ってみよっと、「無理にでも」考えてくれたらな…、と、ほんと思います。無理矢理にでも、一歩、踏み出してみること。それを行動原理として持つことで、将来に結びつく「力」が出てくると信じているので…(たとえそれが一時的でも…)。もう一回言わせて下さい。m(__)m。

「頑張ろう! 東北!!!」 (あと、ちょっとだけ…(^_^;))

 言うまでもなく、被災者や社会的弱者の側だけでなく、それを支援しようとする側も、無理矢理に支援をするという「行動」とその発想は、案外、何かを継続させるためのエンジンになるのでは…、と思うので、こんな風に言わせて下さい。m(__)m。

「やってみよう! ニッポン!!!」

みんなのとしょかん

  このブログでも紹介した仮設図書館を作るプロジェクトが、日本経済新聞の夕刊に載っていました(2011/08/13)。現在は、一般社団法人となり「みんなのとしょかん」として大活躍しています。\(^O^)/。本当にすばらしい活動です。

minna_no_toshokan

 記事によれば、宮城県東松島市の仮設住宅「グリーンタウンやもと」のプレハブ集会所に仮設図書館が設置されて、約4000冊の資料が排架されているということです。1週間の期限で5冊までという貸出規則で運営しています。

 現在のところ、(同様のプロジェクトにもあてはまる事柄でありますが、)以下の「
みんなのとしょかん」HPの記載にもあるように、書籍が集まりすぎて、保存場所も確保が難しく、「受付」が凍結されています。全国から贈られてくる本を仕分けるだけでも多大な労力が必要とされるわけですが、その最大の的は「本の量」です。マンパワーが充実しないと、スピーディーに処理できず、変化し続ける被災地の状況に合わせられなくなって、結果、各種支援物資と同様、その処理方法等が問題化します。

 「今までに大変多くの個人ならびに団体様よりご支援を頂きました。
 おかげさまをもちまして、予定数をはるかに上回る数量をお預かりしています。
 仕分けの作業を進めさせて頂くため、また倉庫スペースにも余剰が無くなりましたため
 現在は、一時書籍の募集を控えさせて頂いております。

 大切なのは、本そのものが、被災地でも求められて利用されるという環境づくり。『バカにならない読書術』で養老先生が指摘されていますが、本は、世間の誰かが何か言いたいことがあって、その内容が印刷媒体として世の中に出回ったモノで、本を読むことは、自分と異なる他者がどのように考えているか、自分自身では見えていなかった知見や見方を得るための手段ですから、被災した今だからこそ、被災地の方々には、自分を見つめるために読書をしてほしい、そして、ぜひ「みんなのとしょかん」がそのための空間になってほしい、と思うのでした(^_^;)。速報性などはインターネット上の情報・知識には敵いませんが、熟慮した人々の知見から生まれた本だからこそ、熟考のための視座が得られるのだと信じています…。本の力で東北文化を…p(^^)q。
 上から目線で、本当にすいません。m(__)m

「頑張ってますね、東北。」…すごいです。(^_^)b

前略:福島県須賀川養護学校様

 あくせす・ぽいんとは、コドミル様のご高配により、福島県須賀川養護学校様の支援をさせていただけることになりました。詳細な支援の内容は、これから担当者様とやり取りをしながら詰めていきますが、少なくとも、「大活字本版 青い鳥文庫」については、優先して寄贈したいと考えています。がんばろっと…。p(^ ^)q
SukagawaSchool

 なお、今後のあくせす・ぽいんとの活動として、何らかの手段で図書購入費の支援を受け、障がい者用の各種図書資料を購入・寄贈というプロセスも考えなくてはとも感じています…。

 ところで、震災直後より大きく報道されておりましたが、岩手県では、大きなNPO法人組織が頑張っています。「3.11絵本プロジェクトいわて」というのもその一つですが、\(^O^)/、現在、「えほんカー」を被災地自治体に贈る活動を始めているようです(小型版の移動図書館)。普段、中型バス型の移動図書館は、月に2回とか(いろいろな場合がありますが)、スケジュールがきっちり決まっており、必要なときに必要な本にアクセスできないこともありますので、このような小型の移動図書館が数多く配置されれば、サービスのフットワークも軽くすることができそうです。今後の各自治体における運営に注目ですね…。(^_^;)。

 なお、「
3.11絵本プロジェクトいわて」は、避難所や、仮設住宅など、4万6250冊を配布したと報道されていますが、集められた本は、現在、「21万4800冊」以上(8月11日現在)となっており、まだまだ配布し切れていないことは、案外、知られていません。きちんと受け入れ先が見つかるのか、ちょっと心配です。被災地におけるニーズをはかる意味では、この状況を注視することは大事だと思います。
ehon_project_Iwate

「がんばれるよ! 東北。」
 e(o^ュ^o)g

MapFan for iPhone(東北特別版)

 あくせす・ぽいんとでは、被災地の沿岸部にある小学校、中学校、特別支援学校のマッピングを行っていますが(全く充実していません(^_^;))、被災地における地図が簡単に利用できるiPhone用のアプリが8月にリリースされました。
 7月下旬から9月中旬にかけて(夏休みに)、学生ボランティアが再度被災地を訪れることが多くなる時期に、このようなアプリが「無料」で使えるのは、本当にうれしいものです。既にあるMapFanという地図アプリの東北限定バージョンですが、ぜひインストールして試してみたいと思います。
 暦の上では、立秋を過ぎました。みなさま、残暑お見舞い申し上げます。拝。
MapFan_Tohoku