図書館主催のツアー(^^)v
図書館主催の「社会見学ツアー」っておもしろくありませんか? 図書館が資料の豊富な情報ステーションであるとするならば(そのようなアイデンティティを前提にサービスを展開しようとするならば)、一度は検討する価値はあると思います。資料そのものについては「無料化の原則」かもしれませんが、あらたな企画で「知的好奇心」を満たすためのツアーは、有料で企画することはできると思います。これを図書館の新たな収入源としてもいいではないでしょうか…。子供たちの夏休みの「自由研究」や「工作」支援を展開すると共に、「夏休みの思い出づくり」を支援する図書館主催の「社会見学ツアー」。おもしろくありません? φ(・・*)ゞ
ちなみに、図書館の「無料の原則」は、図書館法17条に以下のように決められていますが、文字通り受け取れば、施設自体の利用と資料の利用が無料ということです。(^▽^;)
■図書館法(入館料等)
第十七条 公立図書館は、入館料その他図書館資料の利用に対するいかなる対価をも徴収してはならない。
また、同じ新聞に東北への支援についての記載も見つけました。飯舘村の住民から要望を聞きつつ、被災者の体験を共有できるように講演会を設定したり、南相馬市へ実際に炊き出しに行くというようなプロジェクトの紹介です。ヽ(*^^*)ノ
小さくていい、身の丈で構わない…。他者への気遣いを少し「実践」するだけで、大きく世の中の「空気」を変えることができると思います。…((((=・o・)ノ ゴーゴー♪
追伸
:ご無沙汰してしまいました。前回の更新から、かなり時間が経ってしまいました。すいません…、気長におつきあい下さいませ。拝 (^▽^;)
【学生ボランティア便り】
(季節の挨拶については、省略です。夏風邪を引いて、少々参っているので(^▽^;)。)
今回は、児童文学作品、イングリット・ロウ作『チ・カ・ラ』(小学館)の紹介をしてみたいと思います。
本作『チ・カ・ラ』はYAに人気の文学作品の一つで、ファンタジー作品に分類されます。ちなみに、大阪市立中央図書館のヤングアダルト・コーナーでも予約待ちになるぐらい人気の本です。書評については、紀伊國屋BookWebにも記載されいますので、そちらを参照して下さい。
付言しておきたいのは、主人公の住む現実の世界と、彼らがもつ「チ・カ・ラ」の世界とは、決して非現実的な嘘の話ではなく、私たち読者も共有できる世界が描かれているところです。ファンタジー的な主人公(とその家族)が、厳しくも優しい現実世界の中の時を過ごす姿を追体験することで、現実世界を生きる私たちに何かを問いかけてくる…。そんな感覚を持たせてくれる作品が、この『チ・カ・ラ』です。
友情、成長、愛情、そして家族の絆を、ぜひ、「327ページ(^▽^;)」で、感じ取ってください。そして、自らを振り返り、自分が持つ『チ・カ・ラ』は、友情?愛情?成長?家族の絆?…なのかどうか、その『チ・カ・ラ』を自身で見つめ直して下さい。とってもいい作品ですよ〜。\(^o^)/
なお、本作はロードムービー的な手法を取り入れているので、時間の流れにともなう登場人物のそれら心の移り変わりが非常にわかりやすくなっています。とても。
では。ヾ(=^▽^=)ノバイバァイ
【追伸と、少しの菜食的おまけ】
近日中に「あくせす・ぽいんと」へ本書を寄贈したいと思います。本書に興味を持たれた学校図書館関係者様、ぜひ、リクエストして下さい。
下の写真は、自分が所属する研究室から我が家に一緒に帰ってきた植物です。手前の桃色の鉢がハイビスカスで、奥がクワズイモです。ハイビスカスはすでにご存知だとは思いますが、奥のクワズイモは食べられないサトイモです。知っていました?ヽ(*^^*)ノ
(はかせ)
夏休みの自由研究
一方、学校図書館はどうなっているのでしょうか? おそらく、夏休み中は基本的に「閉室」になっているのではないでしょうか。学校教育法では、「学校には、その学校の目的を実現するために必要な校地、校舎、校具、運動場、図書館又は図書室、保健室その他の設備を設けなければならない。(第1条)」とあり、学校図書館においても、「学校には、学校図書館を設けなければならない。(第3条)」と設置が義務づけられていますが、一般的に(一部の地方自治体を除けば)、「(司書教諭は)当分の間置かないことができる。」という附則があるからか(?)、適切に運営できている学校図書館は少ないように思えます。ましては、専任の司書もしくは司書教諭がいない学校図書室も従前たる状況ではないでしょうか?
この背景には何があるのでしょう? 教育のあり方という本質的課題、予算等経済的課題、人事等制度的問題、学歴社会を前提にした受験戦争観等の構造的問題…など、いろんな視点を考えることができますね。問題なのは、それら各視点が複雑に関係し合うために、何か一つの制度を変更したり、導入したりするだけでは解決できない問題になっていることが、大きな問題ですよね。文部科学省においても、そのあたりの問題は認識しており、政策として関連補助金の増額等をしています。しかしながら、最新の現状調査の結果を概観すると、学校図書館に所蔵すべき標準図書数(学校図書館図書基準)を満たしている学校は、50%前後です(詳細は、こちらのPDF)。φ(・・*)ゞ ウーン 。
極論、学校教育における図書館が必要不可欠なインフラストラクチャで、それがなければ教育が適切に展開できないという国民的な「空気」がなければ、変化は期待できないかもしれません(命に関わるような喫緊の課題ではないですから)。そのための方法論に何があるのか、どうすべきかは、試行錯誤を通してしか見つからないかもしれません。
ただ、夏休み中の公共図書館を眺めていると、普段の学校教育で活用されるべき学校図書館も、あんな風に賑やかにすることはできるのではと素朴に思ってしまうのです。地域によっては、公共図書館があまりにも遠隔地にあり、車がなければ訪れることすらできないエリアもあります。そのような場合、それぞれの「学区」にある学校図書館が本来の図書館としての機能を果たすことができれば、分館を新たに建築しなくても、簡単に図書館ネットワークを構築することができるでしょう(すいません、あくまでも理屈上のお話です…(^▽^;))。学校図書館は、多くの可能性を持った施設なのです。
まとまりのない話で恐縮ですが、あくせす・ぽいんとによる学校図書館への支援は、これからもずーっと続いていきます。