宮城県山元町立坂元小学校様

 事後報告になってしまいましたが、2013年7月18日に「宮城県亘理郡山元町立坂元小学校」に寄贈させていただきました(#^.^#)。今回も前回と同じようなパッケージ(福島市立飯野中学校様)になっていますが、梱包箱のトップの「あくせす・ぽいんと」のロゴは、ちょっとだけ進化させました…(^_^;)。カラーテープでのデコレーション、いかがでしょうか? 坂元小学校の皆さんが気に入ってくれると嬉しいのですが…ヽ(^o^)丿。

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 「宮城県亘理郡山元町立坂元小学校」は、明治6年5月14日に開校し,本年140年目を迎える小学校学校です。昭和39年の開校以来、1182名の卒業生を輩出した中浜小学校を統合して、現在、男子76人、女子82人の合計158人の新たな小学校として運営されています。坂元小学校の先生によれば、子供たちはほんとうにつらい時を過ごしたとおっしゃっておりました(ToT)。HPを見ると、被災したプールが多くの支援を受けて再生し、子供たちが泳ぐシーンなど、感動的な内容が発信されていますが、まだまだ多くの支援を求めていることも事実としてあるようです。

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 一方で、日本経済新聞の夕刊(大阪:2013/07/25)に「東北観光回復:復興けん引<客数三陸・会津5割〜9割増>」という記事が掲載されました。これからが夏の旅行シーズン本番ですが、もう既に多くの人々が訪れていて、この記事の読者は、なんとなくもう復興が本格的になっていて、個人レベルでは無理に支援を行わなくても良いのでは…という印象を持ってしまうかもしれません。しかしながら、先の坂元小学校のように、公表された情報だけでは、本当にわからない部分がありますし、言うまでも無く、観光客が増加しただけでは、例えば子どもの心の問題などはまったく解決できません。記事を読んで、ホッとした気持ちになれることは、本当は嬉しいことではありますが、そこで思考停止に陥れば、まだまだ支援を必要としている人々への配慮を忘れることとなり、更なる「風化」をもたらすことになります。上から目線で本当に恐縮ですが、ホッとしながらも、いましばらく、無理矢理に「まだまだこれからだという意識」を持ち続けてみませんか…。<(_ _)>。また、違った事実を知ることができると思います。
 まだ、内緒のレベルですが(笑)、あくせす・ぽいんとも、今夏、東北へ足を踏み入れられるようにプランを検討中です。これまでは遠方過ぎて、経済的にも行くことができなかったのですが、2013年は「
JR西日本あんしん社会財団」により経済的な支援を受けられることになり、プランが現実化しつつあります。ヽ(^o^)丿。できるだけ、いろんな人との出会い、いま現在、どんなことが求められているのか、自分の目と耳で確認しながら、あくせす・ぽいんとの活動に生かしていきたいと思います。「一期一会」。古くさい言い方かもしれませんが、改めてこの意味を大切にしたいと思うこの頃です…。(拝)

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 小さな活動であったとしても、その活動が周りに影響を与え、新たな「繋がり」を生み出していく…。関連ですが、中日新聞の朝刊(2013/07/25西三河版)には「七ヶ浜に野菜を送るプロジェクトチーム(愛知県安城市)」が、月2回、野菜を仮設店舗へ郵送しているそうです(ただ、七ヶ浜沿岸部の町でも、津波で80人以上がなくなったり、煙害のために田畑が耕作できなかったりしているようで(七ヶ浜町役場)、復興にはまだまだ時間がかかるようです)。
 支援自体に関しては、共同体が小さくなればなるほど、不十分になっていくのは仕方がないとは思います。人的にも時間的にも経済的にも「限り」があり、どうしても優先順位ができてしまうからです。大都市圏では、多くの支援団体が参入し、群雄割拠状態となる一方で(悪い意味ではありません)、地方の小さな集落では、支援が十分になされていないというのは現実です。問題は、どうすれは、できるだけ「配慮の平等」が推し進められるのか、ということですよね。一つは、大都市圏が機能し始めた時点で、あとは自力に期待し、これまでの支援の力を、別途周辺地域へ拡大させていくことだと思います。あくせす・ぽいんとが取り組む「リクエスト」前提の児童書寄贈プロジェクトは、小さな図書館(支援がなかなか届かない図書館)にも児童書を贈りたいという想いと、大都市圏・地方の区別なく、配慮を平等にしたいと考えがあるからです。あくせす・ぽいんとの取り組みも十分ではありませんがが、今後も「配慮の平等」を目指して頑張っていきたいと思います。…φ(・ω・*)☆・゚:*拝

福島市立飯野中学校様

 ゆっくりでしか活動できないあくせす・ぽいんとですが、2013年度前期(4月〜7月)の活動の一つとして、福島市立飯野中学校様へ寄贈させていただくことができました(2013/07/10)。実は、昨年度よりリクエストをいただいていたのですが、寄贈すべき本がなかったり、日常の仕事や、学生ボランティアさんの諸事情等(学業・アルバイト…)で、忙しい状況が相まってしまい、なかなかリクエストに応えられなかったです。<(_ _)>。関係各位にはご迷惑をお掛け「し続けている」(^_^;)ことに、改めてこの場を借りて、お詫び申し上げます。
 さて、その飯野中学校様への寄贈ですが、以下の写真の通り、データ処理をした後、手作りパッケージ&デコレーションさせていただきました(こんなこぢんまりとした場所でやっているんです:笑)。今回のデコレーションの特徴は、梱包箱のトップに、「あくせす・ぽいんと」というロゴを、音符のデザインの入ったテープで標記したことです。あくせす・ぽいんとのキャラクターとあわせることで、「贈られて嬉しくなるモノ」にしたいという想いを込めたつもりですが、いかがでしょうか?…φ(・ω・*)☆・゚:*。

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 2013年の夏は、例年より梅雨明けも早く、連日、35度以上の猛暑が続いています。福島市立飯野中学校の皆様、くれぐれも体調だけにはお気を付け下さい。いまだ復興という状況には遠く及ばないかもしれませんが、遠く関西の地でも、福島のことを考え、気持ちを「共感」したいと思っている人たちがいます。ぜひぜひ「あくせす・ぽいんととトモダチになってください…ヽ(^o^)丿」。

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3大学連携事業:ポスターセッション

 2013年7月6日に大阪府立大学・大阪市立大学・関西大学の3大学連携事業として、「震災における防災と減災」と題するリレー講演会が行われました。その中で、あくせす・ぽいんとは、ポスターセッションに参加させていただきました。

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 参加者人数も230名を超え、盛況であったことを主催者様よりご報告いただきました。ヽ(^o^)丿
 あくせす・ぽいんとのブースには、「これまでどれくらいの本を寄贈したのですか?」「送付のための経済的な問題はどのようにしてますか?」などの質問をいただいたり、また、別途用意した「あくせす・ぽいんとのしおり」に、東北へのメッセージを書いていただいたりして、多くの人に関心を持っていただけたました。感謝申し上げます。
 正直言えば、慢性的に「社会」「理科」「調べ学習」に使うことのできる「レファレンス・ブック」類が足らない状況で、あくせす・ぽいんととしても、がんばって収集していかなくてはならないのですが、このような機会が無いと、お願いすることすらできません。結果として、わずかでも参加いただいたみなさんに関心を持ってもらえたことは、本当に嬉しい限りです。
 ブログを読んでいただきました皆様、寄贈希望や関連情報等がありましたら、ぜひ、あくせす・ぽいんとまで、ご連絡下さい。この場をお借りして、改めてお願い申し上げます。拝

連絡先 : e-mail : v-accesspoint@gmail.com / tel : 090-1099-9365

2013_東京国際ブックフェア

 東京ビッグサイトで毎年この時期に開催される東京国際ブックフェアに参加してきました。生憎の雨模様ではありましたが、会場は盛況でした。出版社が本の即売会を開催したり、図書館等で活用できるシステムが紹介されたり、また、同時並行で「電子出版」「コンテンツ制作・配信ソリューション」「キャラクターのライセンシング」「ライター・絵本作家・イラストレーター個人ブース」などのエリアが設定され、「情報システム」「出版文化」「コンテンツ事業」の現況を知る上で本当に有意義なイベントでした。
 周知の通り、東京国際ブックフェアでは、イベント主催の各種セミナーと、出版社独自のイベントが開催されるのですが、今回、「書く、作る、売る!キンドルで個人が出版する時代」と称されたイベントを拝聴しました。Amazonには、個人で出版するためのコンテンツ作成・変換ツールが提供されており、それらをどのように活用すれば、適切に個人出版ができるかを解説する内容です。「e-pub」フォーマットの意味や、アマゾン・アフィリエイトプログラムを通じた反応の意義、アマゾンで個人出版する際のデメリットなどが話されました。数年前より、「中抜き」に象徴される出版関連の流通革命が大きな影響をもたらす旨の指摘は多くなされてきましたが、今回のレクチャーを聴いて、その感をさらに強くしました。最終的には、「本の内容」=「コンテンツ」の善し悪しが問題になるとは言うものの、取り巻く「環境」の部分は、すでに飽和状態(?)になっていると思ってしまうぐらい、充実しているようです。

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 システム・ソリューションエリアで目を引いたのは、電車の中刷り広告を模したアプリ(下記写真:左)と、3Dプリンタービジネス(下記写真:右)でした。中刷りアプリは、リアル社会の中刷り広告と同じ環境をバーチャルの世界に再現し、常に新しい雑誌広告(中吊り)を配信して、その雑誌コンテンツを「記事単位」で購入するというアプリです。まだ、実装・検証段階ということで、値段も暫定的に1記事85円という設定でしたが、印刷媒体では考えられない記事単位の売買が、こうも簡単に再現できてしまうと、「総合的な情報編集物」としての雑誌の今後がどうなっていくのか、本当に注目の動向です。雑誌の売り上げが、「町の書店」の主な収入源であることを考えると、問題は深刻で、小さな本屋はどんどん無くなってしまうのかもしれません…(´-ω-`)。デジタル化・電子化の利便性は否定しませんが、やはり大きな変革をもたらす事実は少なからずあることは間違いないと思いました。

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 また、2012年から2013年にかけて、3Dプリンターに関し、多くマスメディアが取り上げてきましたが、2013年の電子出版エリアでも、3Dプリンタによる製作の実演や、実際の製品が展示されていました(エンジン部品の一部の模型や、鎖の模型なども展示されていました)。写真は、ブースのコンパニオンでしょうか、そのままの姿で作られた人形です。デジタルデータが用意できれば、誰でもが様々な「モノ」作ることができるこの技術は、多くのエンジニアやクリエータだけでなく、一般の人々に対しても大きな影響を与えています。本当に、技術の進歩とその進歩の大切さを実感しました…。
 因みに、広い会場をブラウジングしていると、時には、地方自治体やその関連組織がブースを設置しているのを見かけることがあります。今回は、福島県のキャラクターに目がとまりました。(´
ω`)。「がんばれ福島県人くん!」というのはご存知ですか?ホームページには、「震災直後から福島県に住む県民の日常を綴ったマンガ日記。大地震に見舞われるようが、放射能が降り注ごうが、私達はこの土地で生きる事を決めたので、普通の日常が普通に繰り広げられています。」と説明されています。ホームページからは見つけにくい赤べこをモチーフにしたキャラクターもかわいかったです。(。。)ぅんぅん

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 帰りには、図書館界でも話題になった代官山の蔦谷書店に立ち寄り、その容姿を目に焼き付けてきました。途中、どこかの書店員の方でしょうか、TSUTAYAの社員に案内されて視察している方々を見かけました。やはり注目株なのですね…。スターバックスコーヒーや、ちょっとしたレストランも併設されていて、本屋・ビデオレンタル店(今はDVDレンタル店とでも言うのでしょうか…)とは雰囲気も質も異なっているところは印象深かったです。形態はともかく、出版界を少しでも形骸化させないスタンスを「おもてなし」というキーワード共に思い浮かべたのは、私だけでは無いと思います…(´∀`)。とりいそぎ…。