復興ボランティアバスツアー報告
そんなメンバーの中に、2011年9月より現在まで、ずーっと支援してくれている「いっしー」こと石崖晴香さんが、2012年3月中旬から有志の友達とともに宮城県のボランティアバスツアーに参加しました。一人の人間として、今の自分に何ができるのかを自省した結果だそうで、その思いと志、本当に尊敬します。
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以下、その報告です。掲載しまーす。\(^o^)/
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がんばっぺ宮城!復興ボランティアバスツアーに参加して(レポート:石崖晴香)
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3月の16日~19日の三日間、株式会社オフィステーマパーク主催の「がんばっぺ宮城!復興ボランティアバスツアー」に参加しました。宮城県の気仙沼というところで、避難所体験や様々なボランティアをさせてもらいました。気仙沼の復興の現状は、震災から一年たった今でも本当に悲惨な状態で、現実というものを突き付けられたような気持になりました。建物という建物がすべて消えてしまった町、地面に泥に紛れて所々に点在している人が生活していたことを思い知らされるような日用品たち、引きちぎられたような線路…山、海、町、私が生活している場所となんらかわらない人々の生活がそこにあったのだということが実感されなんとも言えない気持ちになりました。
そのような中であっても、被災地の人たちは、本当に活き活きしていて自分たちがボランティアに来ているということを忘れてしまうほど、たくさんの元気をもらいました。今回私は、ボランティア活動として、主に現地の漁師さんのワカメの仕分け、切り分け作業を手伝わせてもらったのですが、そこで聞いた漁師さんのことばがとても印象にのこっています。「もうダメだと思ったけれど、一から始めれば何でも成せる。」どんな状況にあっても進んでいくというこのような姿勢が、人間として輝いていること、そして本当の幸せなのではないかと感じました。
あくせす・ぽいんとの活動は、本当に小さな力でしかないのかもしれませんが、夢や希望をもって被災地の人々が生きていくことの支えとしての一冊の本を贈れることを願ってこれからもボランティアとして活動支援を続けたいと思いました。
いっしー、いつもありがとうございます~。これからもご支援ください。(≧ο≦)人(≧V≦)ノ、。
ボランティア活動の感想
あくせす・ぽいんとの活動に参加して…(文責:2011年度卒:西村公美子)
私は、大学生活で何か資格を取得したいと考え、本好きであったこともあり、教職課程とは別に図書館司書資格の取得も目指し、講義を受けていました。その司書資格の講義を通じてあくせす・ぽいんとの活動を知りました。最初は家にある本が誰か必要とする方の元に届いて欲しいという気持ちで、本の提供だけのつもりでしたが、活動を通してもっと役に立ちたい気持ちがあったのと先生の後押しもあり、あくせす・ぽいんとの活動にメンバーとして所属することになりました。
まず、最初の活動として自宅にある本を「学校図書館」と言う文脈に沿うものとそうでないものに分け、また「贈れる」ものかどうかも確かめながら選びました。そして本ごとにデータを入力し分類しました。一通りの作業を終え、大学まで運びそこから実際に被災地に届けるための梱包を行いました。箱ごとにジャンルを分け、箱の側面にポスターを貼り完成させました。
その後の活動は最初の作業の流れと同じでしたので慣れるまでは大変でしたが、慣れてくるととても楽しく、少しずつ自分のペースで進めていました。慣れてきた頃に先生から側面に貼るポスターの作成の提案があり不安いっぱいでしたが、パソコンを使って作成しました。ポスター作成は予想以上に自分の手際が悪く時間がかかってしまいましたが、納得いくまで出来ましたので満足でした。
私は就職活動も並行しながらの参加でしたので活発に参加出来た訳ではないですが、活動を通して他のメンバーと出会い関わりを持ち、被災地からの感謝のメッセージを頂き、自分の行いが役に立てていると思える活動をすることが出来ました。あらゆるメディアが取り挙げるように被災地の復興にはまだまだ時間も掛ります。学校図書館も勿論例外ではないと思います。私は以前に比べ大きく時間が拘束され、学生の時のように自由に活動に参加するということが難しくなりましたが、あくせす・ぽいんとの活動に参加したことで持つことが出来た視点を大切にして、今の私が出来ることを考え、出来る限りの範囲で、あくせす・ぽいんとの活動にこれからも関わっていきたいと考えています。
くーみん、いつもお世話になっております。また、社会人になっても(あ、すでになってましたね…(^_^;))、社会貢献活動の積極的な関与として、なが〜く、あくせす・ぽいんとの活動を支えてください。後輩も頑張ってくれると思います。(=´∀`ノノ゛☆パチパチパチ。
読書の時間
宇佐市民図書館(大分県)は市内の幼保園児〜高校生や教諭、保育士らに読書調査を初実施した。「本好き」の幼保園児は95%だが、高校生になると59%に激減。1カ月に読んだ本は子ども全体で月7・6冊ながら、高校生(1673人)は「0」が646人と39%おり、読書離れが顕著になった。昨年9月、1万1116人にアンケート用紙を配って実施。回答は8543人(76・8%)だった。家ではほとんど本を読まない人は子ども全体で1957人。理由として「他にやりたいことがある」が756人で、「身近に本がない」も275人とお寒い状態が浮き彫りに。同図書館を利用しないのは子ども、教諭とも約5割だった。
また、調べてみると、全国学校図書館協議会のHPに、全国の小・中・高等学校の児童生徒の読書状況について、毎年、毎日新聞社と共同で調査を行っている調査結果が出ています。第57回(2011年度)の調査の結果が次のグラフです。詳細なデータは、『読書世論調査2012年版』(毎日新聞社刊)に掲載があるとのことですが、主な経年的データは、次のように公表されています。
興味を引くのは、やはり「0冊」の子どもたちがどれだけいるのかという事実でしょうか。宇佐市では、調査対象であった高校生の39%が本を一冊も読まず、また、グラフには、2011年は50.8%で、2人に1人が1冊も読まないという結果です。「活字を読む」という行為が、義務教育を離れた段階で顕著になるという事実からも、もはや、強制力がない文脈では、読書は、子どもたちにとっての共通した行為ではなくなっているのでしょう。テレビあり、インターネットあり、MANGAあり、ゲームあり、…、という生活環境では、時間をかけなければできない「知の深化」のための「時間的隙間」が取れないのが現実なんだと思います。すべきこと、したいことがたくさんありすぎて、読書の優先順位がかなり下になっているのでしょう。これから本格化するであろう(たぶんするであろう…、…するかな…?)、電子書籍の動向もあります。結果として、読書のあり方が、今後どのようになっていくのか、本当に心配です。ント・・σ( ・´_`・ )。oO(悩)、
だって…、やっぱり、読書でしか得られないコトってほんとうに多いですから…。(≧ο≦)人(≧V≦)ノ
国立国会図書館の東日本大震災関連HP
「東日本大震災からの学校復興−現状と課題−」というレビュー記事を読んで感じたことは、今後の具体的な教育的配慮がどうなっていくのかという疑問でした。行政としての仕事としては、制度の変更、規制の緩和、財源の確保、人事的配慮が大切であることは重々承知であるわけですが、それらの所作の後が具体的にどうなるのか、そこが知りたいな思いました。お金を出したからそれで終わり、人を派遣できるようしたらかその後コトは現場任せ、ということから生じる各種問題点に、どう周りの人々が取り組んでいくのか、いつもそこが気になってしまうのです。
現時点では、心の長期的なケアが必要であることから、議論はカウンセリング等の話題へと移っていくのですが、多くの報告でも、どこに、いつ、どれだけスクール・カウンセラーを配置したのか、そのような話が目立ち、どのようなコミュニケーションを図ればよいのか、何を道具として使って、どう工夫すれば、子どもたちのためになるか、その「アイデア」があまり見受けられません。寄り添うことが大切だと言うけれども、どう寄り添えばいいのか、その点があいまいなのです(明確に答えを出せる問題ではないことは知っているつもりですが、結論として「人任せ」的な主張が多い気がしてなりません)。
読書についての意義は、様々な「読書論」に任せることにしますが、少なくとも、他のエネルギー(電気など)に依存せず、自立して扱える「知」「学」「考」「教」「楽」「喜」「創」の媒介道具であることは共通認識だと思います。不便な環境であるがゆえに役立てられるものもある…。そんな観点で「本」を考えることも大切なのではないかと思うのでした…。m(_ _)m。
ちなみに、リンク集には、国・図書館関連団体の活動が、時系列に表にまとめられており、また、本や教材の寄贈、読み聞かせ等に関する動向もまとめられていますので、これまでの経緯を知る上では大変参考になります。(^O^)。
新年度プロジェクトを展開します。
ところで、先般、新たな支援者様より本を寄贈いただきました。2011.3.11.から1年が過ぎていますが、いまでもご支援いただける支援者様がいることを本当に嬉しく思います。また、あくせす・ぽいんとの活動にご理解いただき、学校図書館その他類縁機関へ贈ることについてもご了解いただており深く感謝申し上げます。その声に答えるべく、あくせす・ぽいんとも頑張らなくては…と、改めて気が引き締まる思いです(木崎様、ありがとうございます)。関西大学の学生ボランティアとともに、持続的に活動できるよう努力したいと思います。m(_ _)m。