読書の時間

 先般、Twitter(@v_accesspoint・@totta3)もしくはFaceBook(あくせす・ぽいんと)にて、記録としてメモしていたのですが、「毎日新聞 2012年04月14日 地方版」に、「図書館調査:読書0、高校生39%「身近に本ない」の声」という記事が掲載されました。以下、新聞(Web版)からの引用です。
 宇佐市民図書館(大分県)は市内の幼保園児〜高校生や教諭、保育士らに読書調査を初実施した。「本好き」の幼保園児は95%だが、高校生になると59%に激減。1カ月に読んだ本は子ども全体で月7・6冊ながら、高校生(1673人)は「0」が646人と39%おり、読書離れが顕著になった。昨年9月、1万1116人にアンケート用紙を配って実施。回答は8543人(76・8%)だった。家ではほとんど本を読まない人は子ども全体で1957人。理由として「他にやりたいことがある」が756人で、「身近に本がない」も275人とお寒い状態が浮き彫りに。同図書館を利用しないのは子ども、教諭とも約5割だった。
 また、調べてみると、全国学校図書館協議会のHPに、全国の小・中・高等学校の児童生徒の読書状況について、毎年、毎日新聞社と共同で調査を行っている調査結果が出ています。第57回(2011年度)の調査の結果が次のグラフです。詳細なデータは、『読書世論調査2012年版』(毎日新聞社刊)に掲載があるとのことですが、主な経年的データは、次のように公表されています。

5月1か月の平均読書冊数の推移

不読者(0冊回答者)の推移


 興味を引くのは、やはり「0冊」の子どもたちがどれだけいるのかという事実でしょうか。宇佐市では、調査対象であった高校生の39%が本を一冊も読まず、また、グラフには、2011年は50.8%で、2人に1人が1冊も読まないという結果です。「活字を読む」という行為が、義務教育を離れた段階で顕著になるという事実からも、もはや、強制力がない文脈では、読書は、子どもたちにとっての共通した行為ではなくなっているのでしょう。テレビあり、インターネットあり、MANGAあり、ゲームあり、…、という生活環境では、時間をかけなければできない「知の深化」のための「時間的隙間」が取れないのが現実なんだと思います。すべきこと、したいことがたくさんありすぎて、読書の優先順位がかなり下になっているのでしょう。これから本格化するであろう(たぶんするであろう…、…するかな…?)、電子書籍の動向もあります。結果として、読書のあり方が、今後どのようになっていくのか、本当に心配です。ント・・σ( ・´_`・ )。oO(悩)、
 だって…、やっぱり、読書でしか得られないコトってほんとうに多いですから…。(≧ο≦)人(≧V≦)ノ