【報告】2013福島スタディツアー(2)

 2013福島スタディツアーの報告「第2弾」です。ヽ(*^^*)ノ。今回は、福島市立飯野中学校の訪問記と南相馬市沿岸部の視察の報告です。φ(・・)ゞ。

■福島市立飯野中学校
 2013年福島へのスタディツアーは、実は、福島市立飯野中学校への訪問が柱になっていました。2012年に飯野中学校の学校図書館担当の先生より、児童書のリクエストをいただいていたのですが、活動が小規模であることから、なかなか寄贈することができず、右往左往していましたが、今年度、
7月でしたでしょうか、漸く寄贈できることになり、贈らせていただいたという経緯があります。そのプロセスの中で、ぜひ、交流させていただきたいというあくせす・ぽいんとからの申し出を快く引き受けて下さった結果、今回の訪問が実現したのでした。

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 訪問時には、飯野中学校図書委員の皆さんが、心のこもった「お・も・て・な・し」をしてくださいました。円卓を囲んでの寄贈本に関する「ブックトーク」、あくせす・ぽいんとのへの質問タイム、図書館内での記念撮影など、本当に嬉しかったです。
 こうなれば、あくせす・ぽいんとも黙ってはいられませんヽ(*^^*)ノ。たいしたものではありませんが、飯野中学校の生徒さんの未来に役立ててほしい、また、遠隔地でも福島のことを思っている人々が居る、そんなメッセージを伝えたいという想いから、参加してくれた生徒1人1人に、学研教育出版『超釈:日本文学の言葉 - 名言名句事典』という書籍と、ブックカバー、そして想いを込めて筆を走らせた「メッセージカード」を贈らせていただきました。(喜んでもらえたかどうか心配ですけど…σ(^_^;)。)

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 一期一会かもしれませんが、今回のように未来を創っていく福島の生徒さんに出会えたことは、ほんとうに感謝♪感謝で、福島スタディーツアーに参加したあくせす・ぽいんとのメンバー全員、忘れられない思い出となりました。ある人に教えられましたが、ボランティアの意味は、ボランティアをする行為そのものではなく、その行為を観てくれていた第3者の「こころ」に訴えかけ、他者支援の行動を促すところにあるのだそうです。あくせす・ぽいんとは、「一隅を照らす、これすなわち国宝なり。」という高僧の言葉を「座右の銘」としていますが(笑)、ちょっとだけ他者のために何かをしてあげるという態度を、多くの人が意識的に共有できるようになれば、福島の復興・復旧はより加速していきますよね…。「小さな繋がりだけど、全く繋がらないよりはまし…。」という軽い気持ちでも構わないかもしれません。大事なのは、「他者に対する配慮」をどれだけ実行に移せるかでしょう…。
 飯野中学校の先生と懇談している際、「今回の交流会を通して「生徒の成長ぶり」を改めて知ることができました…。」とおっしゃって下さいました。あくせす・ぽいんとの活動は、直接、日常生活に関わる活動ではないため、常に「この活動が何の役に立つの?」と自問自答していますが、先のことばをを聞いて、「一隅を照らす、これすなわち国宝なり。」を実践できていると感じることがができました。本当に(×2)涙が出そうでした(すいません、上から目線で…<(_ _)>)。ありがとうございます。
 2013年9月現在、復興・復旧と言うまでにはほど遠い福島の現状がありますが、今回の活動と、この情報発信が、ちょっとでも誰かの心に影響を与えられることを切に願っています。飯野中学校の皆さん、またお邪魔させて下さい。近い将来、素敵な人になった姿を、どうぞ、あくせす・ぽいんとのメンバーに見せてやって下さい。また会う日まで…ヾ(=^▽^=)ノ

(…つづく。☆(*^o^)乂(^-^*)☆ ハイタッチ!)

追記
:当日のお昼には、飯野町内の仮設住宅に仮設店舗として再開したラーメン屋さんのラーメンを食べました。おいしかったぁヾ(@⌒¬⌒@)ノ

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■南相馬市沿岸(2013年8月31日現在)
 現在もボランティアツアーの団体がバスで駆けつけて、瓦礫処理や仮設住宅エリアでの活動がなされていますが、3年近く経とうとしている現在でも、津波によって壊された住居や乗用車、原発事故によってゴーストタウン化した街並み、防犯対策に奔走する地元の警察官などを目の当たりにします。

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 今回、案内していただけることになった先生の車に同乗させていただいて、これまでの経緯と現状を解説してもらいながら、半日「南相馬市沿岸」を視察してきました。詳細は、改めて、別の日のブログに載せる予定ですが、要点は、以下のとおりです。(今回は、写真と内容の箇条書きのみです。…お許し下さい。φ(^∇^ ) )。

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・水蒸気爆発が起こった際の避難プロセスと、その際の飯野町周辺等における混乱状況。
・爆発直後の放射線量に関する「情報格差」(地域における差異)。
・原発事故と以降も福島県に住み続けている人の想い。
・東北地方の伝統的な家族観と原発事故に伴う「家族形態」の変容。
・「仕事」に対する想い。
・同じ被災地であっても、恵まれているエリアとそうではないエリアがあるという現状。
・原子力発電に対する考え方。

 今回は、ここまでです…。φ(・o・)ゞ。

【報告】2013福島スタディツアー(1)

 あくせす・ぽいんとは、2013年8月30日〜9月2日にかけて、福島県へスタディツアーを行いました。旅程は以下の通りです。

【日程】
  8月30日 金曜日  郡山富田仮設住宅エリア & 三春町民図書館 & 富岡第一・第二小学校訪問
  8月31日 土曜日  福島市飯野中学校交流 & 仮設住宅 & 南相馬市沿岸部視察
  9月01日 日曜日  会津若松市立図書館ほか
  9月02日 月曜日  ミーティング & 大阪へ移動

 まずは、8月30日に訪問した三春町立図書館と、富岡第一小学校・富岡第二小学校について記録を残しておきたいと思います。

三春町民図書館
 富岡小学校三春校の真ん前にある公共図書館です。小学校が目の前にあるということもあり、国語の授業や調べ学習などによく活用されていると言うことでした。小規模な図書館で、冊数自体は多いという感じはしませんでしたが、その分「司書による人的サービス」「学校との連携プログラム」に注力されている図書館であるという印象を受けました。

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 たまたまですが、2013年8月17日~23日にシンガポールで開催された、世界図書館会議(WLIC)・国際図書館連盟(IFLA)年次大会で、福島県立図書館の司書さん作成の“The Librarians of Fukushima(福島の図書館員たち)”がベストポスター賞を受賞した旨、この三春町民図書館で知りました。新聞記事がエントランスに飾られていました。♪がんばれるよ〜福島。ヽ(*^^*)ノ。

福島県双葉郡富岡町立 富岡第一小学校・富岡第二小学校【三春校】
 富岡第一小学校・富岡第二小学校(三春校)では、校長先生にお目にかかって、こどもたちの授業風景をを拝見させてさせていただきました。「原発」はもとより、子どもの数が多くないということもあるのでしょうか、富岡第一小学校・富岡第二小学校は、他の富岡小学校(三春校)と富岡第一中学校・第二中学校と同じ校舎を活用して運営されていました(富岡小学校三春校は耐震補強工事のために仮設校舎としての扱いだそうです)。

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 次の写真は授業風景です。特注(?)の木の椅子と机で、こどもたちは毎日一生懸命に勉強しています。毎度のことながら、このような授業参観でのこどもたちの姿には顔がほころんでしまいます(⌒-⌒)。なお、教室の前には、クラス毎に貸し出される児童書が排架されていて、いつも触れられるように工夫がなされていました。児童書の冊数は、人数に対しては十分にあるとのお話で、今すぐあくせす・ぽいんとの支援が必要ということにはなりませんが(全国からの寄贈があるそうです)、また「リクエスト」があればご連絡下さいと、お願いしてきました。

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 今回の訪問に関して、富岡第一小学校・富岡第二小学校(三春校)の状況をホームページで確認してきたのですが、外の活動の風景が少ないことに気付きました。運動会でさえ体育館内が中心で、一般的な小学校とはかなり状況が異なっています。今更ながらですが、ここは「福島」であることを改めて知らされました。外で思いっ切り駆け回ってほしい、部活や倶楽部を全力で取り組んでほしい、放課後、友達同士で遊んでほしい…など、色々な想いがあっても、環境がそうさせてくれないというのが「今の福島」の現状です。
 個人的には何もできないのですが、せめてもの気持ちということで、今回、「大型のバランスボール」を寄贈させていただくことにしました(下記写真左)。同様の小さなボールは100円ショップ等で簡単に手に入れられますが、大型のボールは目的がなければなかなか買わないでしょうし、何よりもボールの特殊性から、大玉転がし、ドッチボール(大きすぎ?(゜○゜)!)、バランスボール体操など、いろんな使い方ができそうです…。喜んでくれたかなぁ…σ(^_^;)
 なお、学生ボランティアさんたちは、大阪の地で想いを馳せて作ってきたメッセージを贈りました(*´∇`*)(下記写真右)。気持ちだけでも伝わるといいな〜。

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※この様子は、富岡第一小学校・富岡第二小学校(三春校)のホームページに記載されました。
※富岡第一小学校・富岡第二小学校(三春校)の先生方、本当にありがとうございました。

 今回は、ここまで。φ(^∇^ ) 。次の報告は、福島市立飯野中学校の皆さんとの交流を中心に報告したいと思います。最後に、富岡小学校との縁を作っていただいた広瀬先生にこの場を借りまして厚く御礼申し上げます。

<(_ _)>


追記:
 今回の訪問で分かったことは、三春町には、いろんな人々や団体さんが支援し続けているという事実でした。ウルトラマン基金という組織からバスが寄贈されたり、報道機関の取材によって広報されたり、他の市町村の支援によってプールが使えるようになったり、大学・関連NPOさんの支援で多くの物的支援が継続されているなど、想像以上に「あたたかな繋がり」を直視できたことは、本当にうれしかったです。(/_<。)

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