【報告】2013福島スタディツアー(1)
【日程】
8月30日 金曜日 郡山富田仮設住宅エリア & 三春町民図書館 & 富岡第一・第二小学校訪問
8月31日 土曜日 福島市飯野中学校交流 & 仮設住宅 & 南相馬市沿岸部視察
9月01日 日曜日 会津若松市立図書館ほか
9月02日 月曜日 ミーティング & 大阪へ移動
まずは、8月30日に訪問した三春町立図書館と、富岡第一小学校・富岡第二小学校について記録を残しておきたいと思います。
■三春町民図書館
富岡小学校三春校の真ん前にある公共図書館です。小学校が目の前にあるということもあり、国語の授業や調べ学習などによく活用されていると言うことでした。小規模な図書館で、冊数自体は多いという感じはしませんでしたが、その分「司書による人的サービス」「学校との連携プログラム」に注力されている図書館であるという印象を受けました。
たまたまですが、2013年8月17日~23日にシンガポールで開催された、世界図書館会議(WLIC)・国際図書館連盟(IFLA)年次大会で、福島県立図書館の司書さん作成の“The Librarians of Fukushima(福島の図書館員たち)”がベストポスター賞を受賞した旨、この三春町民図書館で知りました。新聞記事がエントランスに飾られていました。♪がんばれるよ〜福島。ヽ(*^^*)ノ。
■福島県双葉郡富岡町立 富岡第一小学校・富岡第二小学校【三春校】
富岡第一小学校・富岡第二小学校(三春校)では、校長先生にお目にかかって、こどもたちの授業風景をを拝見させてさせていただきました。「原発」はもとより、子どもの数が多くないということもあるのでしょうか、富岡第一小学校・富岡第二小学校は、他の富岡小学校(三春校)と富岡第一中学校・第二中学校と同じ校舎を活用して運営されていました(富岡小学校三春校は耐震補強工事のために仮設校舎としての扱いだそうです)。
次の写真は授業風景です。特注(?)の木の椅子と机で、こどもたちは毎日一生懸命に勉強しています。毎度のことながら、このような授業参観でのこどもたちの姿には顔がほころんでしまいます(⌒-⌒)。なお、教室の前には、クラス毎に貸し出される児童書が排架されていて、いつも触れられるように工夫がなされていました。児童書の冊数は、人数に対しては十分にあるとのお話で、今すぐあくせす・ぽいんとの支援が必要ということにはなりませんが(全国からの寄贈があるそうです)、また「リクエスト」があればご連絡下さいと、お願いしてきました。
今回の訪問に関して、富岡第一小学校・富岡第二小学校(三春校)の状況をホームページで確認してきたのですが、外の活動の風景が少ないことに気付きました。運動会でさえ体育館内が中心で、一般的な小学校とはかなり状況が異なっています。今更ながらですが、ここは「福島」であることを改めて知らされました。外で思いっ切り駆け回ってほしい、部活や倶楽部を全力で取り組んでほしい、放課後、友達同士で遊んでほしい…など、色々な想いがあっても、環境がそうさせてくれないというのが「今の福島」の現状です。
個人的には何もできないのですが、せめてもの気持ちということで、今回、「大型のバランスボール」を寄贈させていただくことにしました(下記写真左)。同様の小さなボールは100円ショップ等で簡単に手に入れられますが、大型のボールは目的がなければなかなか買わないでしょうし、何よりもボールの特殊性から、大玉転がし、ドッチボール(大きすぎ?(゜○゜)!)、バランスボール体操など、いろんな使い方ができそうです…。喜んでくれたかなぁ…σ(^_^;)
なお、学生ボランティアさんたちは、大阪の地で想いを馳せて作ってきたメッセージを贈りました(*´∇`*)(下記写真右)。気持ちだけでも伝わるといいな〜。
※この様子は、富岡第一小学校・富岡第二小学校(三春校)のホームページに記載されました。
※富岡第一小学校・富岡第二小学校(三春校)の先生方、本当にありがとうございました。
今回は、ここまで。φ(^∇^ ) 。次の報告は、福島市立飯野中学校の皆さんとの交流を中心に報告したいと思います。最後に、富岡小学校との縁を作っていただいた広瀬先生にこの場を借りまして厚く御礼申し上げます。
<(_ _)>
追記:
今回の訪問で分かったことは、三春町には、いろんな人々や団体さんが支援し続けているという事実でした。ウルトラマン基金という組織からバスが寄贈されたり、報道機関の取材によって広報されたり、他の市町村の支援によってプールが使えるようになったり、大学・関連NPOさんの支援で多くの物的支援が継続されているなど、想像以上に「あたたかな繋がり」を直視できたことは、本当にうれしかったです。(/_<。)