国立国会図書館の東日本大震災関連HP
「東日本大震災からの学校復興−現状と課題−」というレビュー記事を読んで感じたことは、今後の具体的な教育的配慮がどうなっていくのかという疑問でした。行政としての仕事としては、制度の変更、規制の緩和、財源の確保、人事的配慮が大切であることは重々承知であるわけですが、それらの所作の後が具体的にどうなるのか、そこが知りたいな思いました。お金を出したからそれで終わり、人を派遣できるようしたらかその後コトは現場任せ、ということから生じる各種問題点に、どう周りの人々が取り組んでいくのか、いつもそこが気になってしまうのです。
現時点では、心の長期的なケアが必要であることから、議論はカウンセリング等の話題へと移っていくのですが、多くの報告でも、どこに、いつ、どれだけスクール・カウンセラーを配置したのか、そのような話が目立ち、どのようなコミュニケーションを図ればよいのか、何を道具として使って、どう工夫すれば、子どもたちのためになるか、その「アイデア」があまり見受けられません。寄り添うことが大切だと言うけれども、どう寄り添えばいいのか、その点があいまいなのです(明確に答えを出せる問題ではないことは知っているつもりですが、結論として「人任せ」的な主張が多い気がしてなりません)。
読書についての意義は、様々な「読書論」に任せることにしますが、少なくとも、他のエネルギー(電気など)に依存せず、自立して扱える「知」「学」「考」「教」「楽」「喜」「創」の媒介道具であることは共通認識だと思います。不便な環境であるがゆえに役立てられるものもある…。そんな観点で「本」を考えることも大切なのではないかと思うのでした…。m(_ _)m。
ちなみに、リンク集には、国・図書館関連団体の活動が、時系列に表にまとめられており、また、本や教材の寄贈、読み聞かせ等に関する動向もまとめられていますので、これまでの経緯を知る上では大変参考になります。(^O^)。