みんなのとしょかん

  このブログでも紹介した仮設図書館を作るプロジェクトが、日本経済新聞の夕刊に載っていました(2011/08/13)。現在は、一般社団法人となり「みんなのとしょかん」として大活躍しています。\(^O^)/。本当にすばらしい活動です。

minna_no_toshokan

 記事によれば、宮城県東松島市の仮設住宅「グリーンタウンやもと」のプレハブ集会所に仮設図書館が設置されて、約4000冊の資料が排架されているということです。1週間の期限で5冊までという貸出規則で運営しています。

 現在のところ、(同様のプロジェクトにもあてはまる事柄でありますが、)以下の「
みんなのとしょかん」HPの記載にもあるように、書籍が集まりすぎて、保存場所も確保が難しく、「受付」が凍結されています。全国から贈られてくる本を仕分けるだけでも多大な労力が必要とされるわけですが、その最大の的は「本の量」です。マンパワーが充実しないと、スピーディーに処理できず、変化し続ける被災地の状況に合わせられなくなって、結果、各種支援物資と同様、その処理方法等が問題化します。

 「今までに大変多くの個人ならびに団体様よりご支援を頂きました。
 おかげさまをもちまして、予定数をはるかに上回る数量をお預かりしています。
 仕分けの作業を進めさせて頂くため、また倉庫スペースにも余剰が無くなりましたため
 現在は、一時書籍の募集を控えさせて頂いております。

 大切なのは、本そのものが、被災地でも求められて利用されるという環境づくり。『バカにならない読書術』で養老先生が指摘されていますが、本は、世間の誰かが何か言いたいことがあって、その内容が印刷媒体として世の中に出回ったモノで、本を読むことは、自分と異なる他者がどのように考えているか、自分自身では見えていなかった知見や見方を得るための手段ですから、被災した今だからこそ、被災地の方々には、自分を見つめるために読書をしてほしい、そして、ぜひ「みんなのとしょかん」がそのための空間になってほしい、と思うのでした(^_^;)。速報性などはインターネット上の情報・知識には敵いませんが、熟慮した人々の知見から生まれた本だからこそ、熟考のための視座が得られるのだと信じています…。本の力で東北文化を…p(^^)q。
 上から目線で、本当にすいません。m(__)m

「頑張ってますね、東北。」…すごいです。(^_^)b