拝啓、桜ライン311実行委員会様

 先日(2012/6/28)、陸前高田市の米崎小学校に設置されている仮設住宅の自治会長さんの講演を拝聴する機会をいただきました。貴重な現地の声を関西という土地で聞く事ができたことに本当に感謝いたします。拝
 講演会の内容で、特に印象に残ったのは、以下の5つ。“〆( ̄  ̄*) ササッ
 勉強させていただきました。<(_ _)>
(1)避難所で心がけたことは、公平性、情報開示、周知徹底、即断即決、(2)復興を後押しする「雰囲気作り」というのが現地からの要望(各地で正確な情報を常に発信して欲しい:風化防止策のアイデア)、(3)「避難場所」に関する日常意識のあり方(一時避難所と災害時避難所の違いを日常的に認識しておき、各地に設定されている場所を意識しておくこと)、(4)非常時用持ち出し袋に「3日分の食料・水」をいれて玄関に常備しておくという心構え、(5)迅速な医療活動に対応してもらうための手段(健康保険証、お薬手帳、献血カードを常に身につけておくこと。

Sakura311_lecture_1
Sakura311_lecture_2

(写真は講演会前の学生との懇談会風景)。


 ちなみに、お世話になった講演者様は、「桜ライン311」というプロジェクト(共催:陸前高田市青年団体協議会、
一般社団法人SAVE TAKATA特定非営利活動法人難民支援協会、主催:桜ライン311実行委員会)の副会長もされており、その活動についても知ることができました。

Sakura_Line_311

 「桜ライン311プロジェクト」は、陸前高田市内約170kmに渡る津波の到達ラインに10mおきに桜を植樹し、ラインにそった桜並木を作ることで後世の人々に、津波の恐れがあるときにはその並木より上に避難するよう伝承していくプロジェクトです。世代を超えて記録・記憶として残していくという理念に賛同する人々は非常に多く、復興のための文化的なエンジンとして機能しています。
。・:*:・゜★,。・:*:・゜☆ very d(*⌒▽⌒*)b good 。・:*:・゜★,。・:*:・゜☆

Sakura_Line_Map

Sakura311_Name_Card

 東日本大震災の記憶は、半年、1年、1年半、2年、3年…と、区切りにおいては、大手マスメディアが大々的に報道してくれるので(最近はメッキリ少なくなってきてしまっています。(‥、))、私たちはその時々に思い出すことができますが、日常においては、「意識的」に思い出そうとしなければ、その記憶をよみがえらせることはできません。その連鎖が「風化」ですが、桜ライン311プロジェクトのように、桜の植樹でその記憶を風景に一体化することで、少しでも長期に風化を贈らせていくという方法は、アイデア次第で可能だと思っています。現地に行き、桜に出会い、思い馳せていくことと同時に、遠方に居ても可能な方法をそれぞれが編みだして、「復興への雰囲気作り」に貢献しませんか?あくせす・ぽいんとも微力ながら、学校図書館支援という文脈で、支援申し上げたく存じます。拝