「世界を変えた書物」展(後)

 「世界を変えた書物」展は、科学史を著名な初版本でたどり、その世界観を見つめ直す企画であること、前回触れたところですが、具体的には、アルキメデスの『四角形、円の求積法』(1503年)、コペルニクスの『天球の回転について』(1543年)、ダーウィンの『種の起源』(1859年)、デカルトの『方法序説』(1637年)などが展示されていましたφ(・・。)ゞ 。

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(引用:読売新聞. 初版本でたどる科学史:「世界を変えた書物」展(大阪展), p.34「特別面」)


 数学、哲学、近代科学…と、人類の「知」がどのように受け継がれてきたのか、それら研究対象の変化と拡がりを、初版本というメディアを通して知られる「知の財産」は、「図書館」があったからこそ可能になったんだと思います。改めて図書館の意義を再認識できました。近年、様々メディアが登場し、Twitterのつぶやきですら米国議会図書館が保存していくという潮流の中で、そして「資料の価値論 VS 読書の要求論」という永遠のテーマの中で、何を収集・保存すべきか、ライブラリアンの専門性が問われ続けなければならいないこと、思い出したような感じでした…σ(^_^;)…。

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