元旦の紙面を飾る出版広告

 一昨年から関心を持って眺めているのですが、元旦の新聞に掲載されている出版社の広告がおもしろいです。全てではありませんが、各社の意気込みというのでしょうか、目標となるような「キャッチコピー」が表現されていて、出版文化の推進に取り組む姿を垣間見ることができるような感じを受けます。講談社は、「講談社現代新書50周年」ということで、「押し」の新書を全面に掲載していますね。いずれも「名著」ばかりです。
 集英社は、「集英社のコミック誌少年ジャンプ<1968年創刊>」に掲載されたキャラクターを活用し、「ニッポンの夢を応援し続ける」という理念のもと、各作品で語られた「夢についての台詞」が飾られています。
φ(^∇^ ) かっこいいです…。

Koudanasha_2014Shueisha_2014

 小学館は、マンガ「名探偵コナン」が20周年ということで、謎解きを読者にさせる広告で、遊び心満載の内容となっています(下記左)。一行目の「あけしまして おめでとう」というのがヒントで、「あ」を消して(あ けしまして)読むことで、メッセージが伝わる仕組みになっています(おかげさまで名探偵コナンは20周年を迎えることができました。皆様の応援に感謝します。これからもよろしく)。角川は、「電撃文庫」を前面に出して、完全なる自社製品のPRとなっています。

Shougakkan_2014Dengekibunko_2014

 最後ですが、数研出版の広告です。「考えて、強くなる。」というコピーが印象に残ります。受験が前提ではあるのですが、学ぶ立場にあるもの全てに共通する、思想を考えさせるような気迫が伝わってくるようで、グッときます。(笑)

Suhkenshuppan_2014

 いずれにしても、過去の元旦の新聞を時系列に並べて比較してみれば、もしかしたら、各出版社さんのあり方が見えてくるかもしれません。比較文化論的な視点で広告を捉えてみることも大切かな〜なんて思うお正月なのでした…。<(_ _)>。