支援者様からの寄贈本10
上の写真は、東京在住の方からの寄贈書で、参考書(レファレンス・ブック)としても扱うことのできる一般書です。それぞれの本には、自筆で「あなたがだれかといっしょに笑っていてくれますように…。」というメッセージが添えられていました。少しでも自分にできることをとその気持ちが伝わってきます。(/_<。)。本当に本当にありがとうございました。適切に所作させていただきたいと思います。
寄贈いただく本の中には、非常に古かったり、見栄えとして黄ばみがひどかったりして、学校図書館にはあまり適さないものもありますが、「調べるための本」だけは、学校図書館を活用した「調べ学習」にとって本当にありがたい存在です。自然科学系の事典・辞典類は、科学の進捗状況によって、記載されているデータや記述そのものが古くなってしまい、すぐに(^▽^;)、使い物にならなくなりますが、人文社会学系の事典・辞典類は、長期間の実用に耐えてくれますよね(古い百科事典の方が、時として詳細な記述があることは経験的に分かることだと思います)。もちろん、限度はありますが、その意味では、ぜひ、人文社会学系のレファレンス資料はいつでも承りたいと思っています。(すいません、強欲で…<(_ _)>。)
ただ、昨今の状況を見ると、総合的な百科事典は次々の出版されなくなり、JapanKnowledgeのようなデータベースシステムとして組み込まれてしまっています。Wikipediaに代表されるように、ちょっとした調べ物は、わざわざ百科事典を紐解かなくても、サーチエンジンにキーワードを入れさえすれば、「手がかりとなる情報」がかなりの精度で入手できるのは事実ですよね。できるだけ労力をかけずに必要な情報が(手がかりだけとはいえ)入手できる環境が整ってきているからこそ、各種の情報システムが開発され、印刷媒体としての資料が移植されていくという現象が起こるのでしょう。
でも、その代わりにと言っては何ですが、個別的または特殊なテーマによる百科事典類は、存在感を増して(*´∇`*)、書店の平台に載っかてはいますよね。小学生用でもNEOシリーズの『くらべる図鑑』とか『ふしぎの図鑑』とか、学研マーケティングの『世界の危険生物 (ニューワイド学研の図鑑) 』なんていうのは、その例でしょう。「レファレンス情報源の専門化」が、IT移植への過渡期の現象として起こっているのかもしれません…。φ(・・。)ゞ
さて、その百科事典関連で思い起こすのは、自然科学系の参考図書が、学校図書館にあまりなく、あったとしてもかなり前のものであることです。自然科学系の辞典類は、すぐに記載データが古くなってしまうため、学校図書館として買い続けることが難しく、年間の予算が余りにも少なく、数十年前の事典類が、そのまま排架されていることも珍しくない状況があります。先進的に取り組んでいる自治体はともかく、重点的に配慮されていないところでは、学校図書館の開館日も2日1回とか、国語の授業で使うとき開館するというケースバイケース型の運営もあるようなので、その環境を少しでもよくするために、あくせす・ぽいんとは、頑張りたいとおもいます。p(*^-^*)q がんばっ♪。
全国から寄贈していただいた皆様、ほんとうに、ほんとうにありがとうございます。繰り返しで恐縮ですが、改めて御礼申し上げます。同封していただいたメッセージの内容を、しっかりと「気持ち」として伝えらえるよう頑張りたいと思いますので、暖かく見守って下さい。
なお、レファレンス資料の大切さを理解していただき、あらためてポケットマネーにて購入・寄贈いただきました関西大学文学部の米田先生に厚く御礼申し上げます。また、宜しくお願いいたしまーす…。拝 (*´∇`*)