2012関大防災Day
参加者は、205名でした。上記発表のうち、最も関心が高かったのは、やはり、現地岩手県大槌町の現状が報告された「東日本大震災津波、そのとき、それから」でした。あくせす・ぽいんとが取り組む学校図書館への支援については、残念ながら、余り関心が高くないようで、講演後のアンケートでも、その状況は明確でありました。平常時でも、学校および学校図書館への一般的関心は高くないでしょうから(予算が十分に付けられない状況ですから…)、仕方のないことなのかもしれません。でも、だからこそ、あくせす・ぽいんとは、「ニッチ」の部分で頑張りたいと思うのです。大きなところは、大きなNPOや財団、研究所…、色々なところが取り組むでしょう…。でも、それが全てではないはずです。必ず漏れてしまう部分はあるものです。だれかがそこを支えなくてはなりません。少しずつでも、だれかが支え続けていくことで、全体としての底上げが図れるのではないでしょうか(方法論も一つだけではありません。同じ内容を他の誰かがやってもいいと思います。同一内容を複数の「誰か」が取り組むことで、チカラが2倍になるかもしれません…。)
あくせす・ぽいんとは、誰かがやらなければならないことを考え続け、マイナーな事柄であっても、しっかりと取り組んでいく…。そんな想いを持った人々が集まっているグループです。衣食住足りて、雇用が安定し、街作りが本格化した際に、ようやく「学校図書館の充足」という話になるのかもしれませんが、ぜひ、ご支援下さい。あの関大防災Dayに参加頂きながら、あくせす・ぽいんとの活動に興味、及び理解いただけた人々に対して、この場をお借りしまして御礼申し上げます。本当に感謝しております。拝
関連してですが、あくせす・ぽいんとの活動を紹介していただけるブースを作っていただきました。優秀な学生ボランティアさんにお手伝いただいたので、無事に運営することができました(下記の写真はその風景です)(^○^)。みずきん、ゆっぴん、はかせくん、まみちゃん、ありがとうございました。打ち上げしようね〜ヽ(*^^*)ノ(感謝)
ちなみに、あくせす・ぽいんとの活動報告以外(笑)で興味深かったのは、「被災地の聞き書き101」という活動の報告でした。被災者の体験談がその感情とともに「記録」していくプロジェクトで、現在、その内容が資料として出版されています。図書館情報学という学問の視点からも、このプロジェクト及びその「記録」は特筆すべきもので、過去の記録を未来へつないでいく図書館で保存すべき「知」であると思います。あくせす・ぽいんとでも、本資料を入手しましたので、学生ボランティアさんと一緒に拝読させていただきたながら、改めて被災地へ想いを馳せて続けていきたいと思います。φ(`д´)
なお、別件ですが、先日「ヒューマン・シネマ・フェスティバル2012」で放映されていた「未来へ生きる君たちへ」を鑑賞してたことも、ここに記録しておきます。φ(^∇^ ) メモ。
「未来へ生きる君たちへ」は、2011年の米アカデミー賞&ゴールデングローブ賞最優秀外国語映画賞を樹脂賞した作品で、アフリカの紛争地帯で働く医師が、現場で向き合う「命」と、自身の子供のいじめ問題を通じて、暴力の無意味さを描き出そうとした作品です。主題は暴力の連鎖を断ち切るためにはどうすればよいのかという問題提起です。暴力が暴力を生むメカニズムはどのような仕組みによるのか、暴力を避けるためにはどうすればいいのかを、わかりやすく描いています。結論は、暴力には暴力で対抗しないという態度を貫き通すことが大切である、という主張でしょうか…。ともかくも、社会問題に関心がある方は必見の映画です。いつか、Blue Rayコレクションとして所蔵したいなぁと思わせてくれる映画でした、ヽ(*^^*)ノ
(文責:渡邊 =*^-^*=)