3.11東日本大震災:追悼日

 あくせす・ぽいんとは、これまで、自らの立場でどのような支援ができるのかということをメンバーと話し合いをしながら試行錯誤してやってきました。震災直後の生活環境確保から始まり、生活再建、医療ケアの充実化、雇用の斡旋、地域経済活性化…など、衣食住を安定させるための支援こそが最も大事な時期に、命そのものにかかわらない「本」「出版」「図書館」に関連した活動など、あくせす・ぽいんとが取り組む活動自体に意味があるのか、本当に悩んできたのです。
 しかしながら、避難所での過酷な生活を強いられる人々に関する報道や、ソーシャルメディア内の情報を見続けていくと、衣食住を安定させるための支援も必要不可欠であるけれども、「同時並行」的に、多くの「文化」を求めているという事実もまた知りました。楽しい歌を聞きたい、お笑いのバラエティー番組を見たい、ラジオ番組が楽しみ…、子どもたちがゲーム(テレビゲーム含む)で遊びたいと言っている、そして「本」が読みたい…、そんな声を聞いたのです。
 震災直後、岩手県の「3.11絵本プロジェクト」、宮城県の「NPO地球の楽好:みやぎ」、福島県の「こどもとあゆむネットワーク」など、既に活動していた組織の存在を知り、また、Twitterやその他ソーシャルメディアを媒介に、被災地から遠く離れた場所から活動する「コドミル」のような活動を知り、そして、それらに関連した「新たな人々」と知り合っていく…。実は、それらが、あくせす・ぽいんとの原動力となりました。(※関係各位に本当に感謝しております。)
 あくせす・ぽいんとは、本当に小さな組織ですので、他のNGOやNPOとは異なり、大きな活動はできませんし、未だ社会的にも認知されていません(^_^;)。そもそも「ゼロ」からのスタートでしたので、組織の構成から、HP構築、情報発信、具体的な実践活動など、苦労の連続です(今でも変わっていません)。
 ただ、プロボノの視点を持つという意味で、他の組織とは別の活動ができる強みがある点は自負しており、それを活かすための「何か」を模索し続けてきたことは事実です。
 東日本大震災(2011年3月11日)より1年。テレビ・雑誌・新聞には、追悼のための特集が組まれ、「東日本大震災」というキーワードがたくさん目に入ってきますが、あくせす・ぽいんとは、引き続き、小さいながらもプロボノの視点をベースに、まずは、学校図書館を対象に、「本を贈る」支援を継続していきたいと思います。

皆様、ご支援くださいませ。拝

(nabechan)

Cambodia_school

(この写真は、学生ボランティアさんが参加した2011カンボジアスタディツアーの一風景です。)
公益社団法人シャンティ国際ボランティア会が寄贈した移動図書館から本を選んでいる子どもたち
クリックすると一部動画が観られます。

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